リラックスしようとするほど緊張が抜けない。
横になっているのに、体の奥が静まらない。
何もしていないはずなのに、どこか落ち着かない。
そんな感覚に心当たりはありませんか。
「力を抜こうとしているのに抜けない自分がおかしいのでは」
そう考え始めた瞬間から、さらに緊張が強くなります。
でもその違和感は、意志の弱さや気の持ちようでは説明できません。
視点を少し変えると、見えてくる構造があります。
休めない感覚が続くときの疲れと違和感
休もうとしているのに、体が休んでくれない。
ソファに座っても、リラックスできない感じ。
布団に入っても、なかなか寝付けない。
こうした状態が続くと、「ちゃんとリラックスできていない自分」が気になり始めます。
その結果、疲れや違和感そのものよりも、それを感じている自分を責めるようになります。
この流れは、とても自然です。
「リラックスすればいい」というよくある誤解
よく聞く考え方があります。
「緊張しているなら、リラックスすればいい」
「力を抜くことができれば、楽になるはずだ」
この考え自体は、間違いではありません。
ただ、今まさに緊張が抜けない人にとっては少しずれています。
なぜなら「リラックスしよう」と思うこと自体が、すでに一つの緊張を生むからです。
リラックスしようとするほど緊張が抜けない仕組み
リラックスしようとするほど緊張が抜けないのは、
力を抜けないのではなく、抜けているかを確認し続けている状態だからです。
たとえば、椅子に座っている場面を思い浮かべてください。
リラックスしたいなら、脱力して座ればいいだけです。
ただ、「力を頑張って抜かなくちゃ」「力を抜きすぎて変な姿勢になっていないかな」と考えすぎると力は抜けません。
頑張って緩めようとするほど、逆に緊張を強めていきます。
真面目な人ほど考えすぎて抜けなくなる理由
真面目な人や責任感が強い人ほど、考えすぎます。
休めているか。
もっと上手くできるのではないか。
この姿勢は、日常では大きな強みです。
ただ、リラックスに関しては逆に働きます。
考えすぎること自体が、体にとっては「緊張状態」になるからです。
頑張って抜こうとするほど、内部では静まる時間が減っていく。
その構造が、緊張の抜けにくさを生みます。
その状態を放置したときの静かな変化
この状態が続くと、少しずつ感覚が変わっていきます。
常にどこか張っている状態が普通になる。
完全に緩んだ感覚を思い出しにくくなる。
大きな不調がすぐに出るわけではありません。
ただ、「休めない感じ」が普通になる。
休めないことでストレスが増えてくる。
ストレスのせいで様々な不調が起きる。
こんな感じで徐々に体に負担がかかっていきます。
見方を切り替えるだけで十分な理由
ここで、何かを変えようとしなくて大丈夫です。
緊張を取ろうとしなくていい。
リラックスしようとしなくていい。
大切なのは、「今、自分は力を抜こうとしているのか、なにか考えているのか」に気づくこと。
それだけで十分です。
気づいたからといって、どうにかする必要はありません。
変えなくていいのです。
その視点があるだけで、自己理解が深まり、自然と力が抜けていきます。
まとめ:緊張が抜けないのは能力ではなく構造
リラックスしようとするほど緊張が抜けないのは、休み方が下手なのではありません。
緩めようとしているのではなく、緩んでいるかを確認し続けている状態。
それが、今起きていることです。
頭で考えたことと体が求めていることが一致したときに初めてリラックスできます。
それまでは時間が掛かります。
緊張が抜けなくても焦らなくて大丈夫です。
自分は何をしたいのか、何を考えているのか。
これが理解できるようになると緊張は抜けやすくなります。


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